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'21/ 06/23 up |
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おや? 黄ばんだプラスチック(玩具)にシール剥がし剤をたらしたら黄ばみが取れたぞ!? という記事です。 似たような話はググっても見かけなかったのでアップしてみました。 今回は動画も併せてお送りします。 写真だけでも効果は伝わると思いましたが、 動画もあれば黄ばみが取れていく様がさらに分かりやすいだろうという事で。 あと動画アップの試験も兼ねてたり。(爆 元の動画サイズは1280*720、ほぼ無音、形式はMP4です。 黄ばみが取れていく様子は 大体こんな感じなんだというのを分かってもらえれば。 |
前置き |
最近になって久々に引っ張り出してたジェイデッカー玩具達。 これがなかなかの黄ばみ具合でして。 これらは 所謂、漂白剤につけて日に当てるというメジャーなやり方で一度は 真っ白になってました。 それで安心してダンボールに詰めてしまいこんでたら 元の時よりさらに酷く黄色化したという・・・。 また漂白剤につけてもいいんですが 何かの拍子にまた黄ばむだろうと思うとさすがに萎えたので 結局そのまま放置。 ちなみに試しにやすりがけしたらどうだろうと 表面削って地の白身を出した部分は黄化してません。 一度、黄化した表面が問題な様子。 じゃあ全体をやすりがけしたらイイジャンとも思いましたが 現実問題として手間がかかり過ぎますからな。 ”プラ表面の薄皮一枚だけを溶かす溶剤”かなにかがあればなあ、と思いつつ そんな虫のいい代物はないよなあ、と思ってたのが 五年以上も前。 ・・・で、最近 デッサン人形(プラ製)のセロテープ跡を剥がそうと とりあえず近くにあった強力シール剥がし剤を使ってみたら・・、 テープ跡の糊どころか、プラ自体が溶けてきたので慌てて拭き取ったら 何か黄ばみが薄くなっていたのです! これは!と近くに置いていたガンマックスで試してみたら 何と白くなった(黄ばみが取れた)・・、というのが今回の発端です。 |
購入時(中古)がこちら。 |
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漂白剤で一回黄ばみ抜き。 イイ! |
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暗所、しかも段ボールの中に保存後。 前より酷くなってる・・・。 ショボンヌ・・。 |
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黄ばんでしまった戦士達。 ただ、明るい所に出したためか、ガンマックスの黄ばみが 当初から薄くなってます。 |
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黄ばんでしまったラダー。 しかし手前の先端部分、ここはそんなに黄化してません。 試しやすりがけしてプラの地を露出させたのがココ。 |
黄ばみ取り〜その二 | |
お題はこちら。 ガンマックスのフロントアーマーです。 分解済み。 見事な黄ばみ。 購入時も酷かったので漂白剤漬けにして白化したものの、やはり再黄化。 |
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右パーツは一部黄ばみ取り済みです。 では開始。 |
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こうなって・・・。 |
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こうなりました! (表面ががさついてるのは初期に処理した分だからです) 以下、動画でどうぞ! |
向かって右半分の黄ばみを取ります。 シール剥がし剤を一滴たらして、爪楊枝で薄く延ばします。 爪楊枝を使ってるのは深い意味は無く手近にあったからです。 薄く延ばすのと溶けたプラをすくうのに役立ちます。 プラに溶液が乗っかった瞬間から黄ばみの分離が始まり 膿のように浮き上がって取れていってるのが分かります。 どういう化学変化なのかは分かりませんが、 正確に黄ばみと反応して除去している様子。 黄ばみの被膜を塗料と勘違いしてるのですかね? 確実を期すなら塗布して少し間をおいて浸透するのを待ちましょう。 ちょっと問題だったのが、 ここでは爪楊枝と粘土ベラ(100円ショップのプラ製)で プラ膿(と呼称)をこそぎ落としましたが、 これだと表面が削れ、雑な筆塗りしたようながさついた跡になってしまいます。 結構な表面処理(やすりがけ)が必要ですね。 あと、取れきれなかったプラ膿が再度付着してうっすらとまた黄ばみと なりますな。 うむ、もっと良い方法は無いものか。 こそぎ落とすのがまずいなら じゃあ拭き取れば?という事で今度はティッシュなどで拭きます。 なかなかイイ感じなんですがティッシュで擦ってる内に やっぱりプラ膿を広げて再定着させてしまう事に・・・。 |
さて、どうしたものかと考えた結果 溶けたプラ膿を一気に吸い取ってしまう事にしました。 これには吸水力抜群のキッチンペーパー(タオル)を使います。 これはうまく行きました! 除去する面に溶液垂らして広げた後、十秒ぐらい浸透するのを待ち 面全体にペーパーを押し付けて一気に吸い取ります。 非常にべたつきますので吸い取るモノはキッチンペーパー(タオル)とか、 毛羽立ちにくいのを使いましょう。 自分は常用している100均一のキッチンペーパーを使いました。 この方法だと面に残った溶液も吸い取れる上、 表面の馴らしも出来ます。 ロボ玩具だと面ひとつひとつ処理していく感じで進めると良いです。 ペーパーの表面を転写してるようなものなので処理跡は 梨地のような、さらさらした和紙のような手触りになります。 600番のやすりぐらいの荒さといいますか。 これに1000番のやすりをちょっとかけたら滑らかになりました。 これだったらこのままサーフェイサー、あるいはコート剤吹いても いいかも。 吸い取るペーパーの生地表面で仕上がりが変わってくるのが 分かったのでこの後 DIY界で隠れた人気のキムワイプを使ってみました。 うん、べたつきで紙が持っていかれにくいし、 表面が整ってるのでより目の細かい梨地みたいになりますね。 これはおススメ。 |
上記の事を踏まえて処理したデッカード(ボディと向かって右側)。 表面がかなり落ち着いています。 |
補足 |
そういえば、うちにある他のシール剥がし剤ではどうなるんじゃろ?と
思ってそっちも試してみました。
・・こちらは(強力ではないので)効果は期待できない模様。
少なくとも手近にあったゼリー状のタイプと100円均一の物は
効果無し。
他にも巷でプラの黄ばみ取りに効くと言われてるティード成分の虫よけスプレー
あるいは虫よけ剤も試してみましたが同様にほとんど効果なし。
表面がべたつく程度。
除光液はうっすらと黄ばみが取れる程度には効果があがりました。
という訳で我が家では
今回の強力シール剥がし剤がプラの黄ばみ取りには現状最強です。
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あとがき |
という事で色々と弄ってみた強力シール剥がし剤。 なかなか使えそうだけど、実際に身の回りの品に使うとなると・・・ 実用性はどうでしょう。 浮かれ気味で書き進めてましたが、ちょっと落ち着いて考えると モノや場所によっては溶液塗るのもプラ膿取るのも大仕事になるので 結構制約がかかりますな。 炊飯器やエアコンとかに使うのはブツがデカ過ぎ。 あと処理する面が特殊な形状・処理しているとアウト。 スーパーファミコンのカセットとか! (←使用して大失敗。泣) モールドやディティールが込み入ってる場所もエッジが甘くなるので 辛い感じ。 こうなると使用場所は結構限定されてきますね。 一番効果を発揮するのは 小物で、箱(ブロック)型で面にディティールの少なめのプラ製品・・・、 古めの(箱型)ロボ玩具?(爆 全面を処理しようと思ったら手間がかかり過ぎですので 表に見える部分とか、露出する部分に限定するとか 割り切って使う分には有用かと。 あくまでピンポイントで行う黄ばみ対策のひとつとして知っておくと 役に立ちそうですね。 但し用いる際は自己責任でお願いします。 ぶっちゃけモノを棄損しているようなものなので 正直、価値の高いビンテージトイにはお勧め出来ませんし。 とりあえず自分はこのガンマックスほかジェイデッカー玩具を 頑張って白くしたいと思います。 ではでは! |